病院から介護業界に飛び込み、看護の現場と組織をマネジメント。

高校卒業後、スポーツの専門学校での学びを経て、「子どもの頃になりたかった職業」の看護師の道に進んだ松岡さん。その後、急性期病棟などで7年間勤務し、リーダー業務のキャリアを積んだ後、メディエイトに転職されました。現在、訪問看護の管理者として活躍中の松岡さんに『ラ・メゾン』の魅力や、仕事のやりがいなどを伺いました。

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目次

ゆったりと人と関わり、寄り添う看護を目指す。

病院から介護業界に転身されたきっかけを教えてください。

病院で働いていた父親のすすめや、同居していた曾祖母のお世話をするのが好きで、「人の役に立つ仕事で活躍したい」と思うようになり、子どもの頃から憧れていた看護師になりました。病院での仕事は大きなやりがいがありましたが、患者さんと向き合う時間が取りづらく「ゆっくり密に人と関わる仕事がしたい」と考えているときに、社会をコロナ禍が襲い「このままでは家族も巻き込んでしまう」と感じたことから退職を決意。人材紹介会社に登録しました。

介護については、治療後の支援を行う医療ソーシャルワーカーさんと一緒に仕事をする機会があり「退院後、どのような生活をされているのだろうか?」と常々考えていたので、興味のある業界でしたね。また、看護師になる前に特別養護老人ホームで勤務したことがあり、その空気感が好きだったので「資格を取得した今なら、“ゆっくり人と関わる”という自分の理想通りの看護ができる」と思ったことが介護の世界に飛び込んだきっかけです。

メディエイトに入社した経緯や、理由は何でしょうか?

自宅から自転車で3分の距離に『ラ・メゾン』があり、もともとご縁を感じていました。転職の理由のひとつに「家族との時間を大切にしたい」という気持ちも強かったので、プライベートを確保できる勤務体系と家から近いことは魅力的でしたね。入社の決め手は、HPなどで小西代表が「幸せを創る架け橋になる」と話しているのを見て共感したことに加えて、SNSを見て農園があることを知ったり、こちらのインタビュー記事サイト『ラ・メゾンでビュー』を閲覧したりして「働きやすそうな雰囲気」「正当に評価される風土」を感じたからです。病院という組織は医師を頂点にしたピラミッド型の組織だったのですが、ここは今まさにみんなで作り上げている最中の組織だと感じたので、「仲間に加わりたい!」と思いました。

現在のお仕事内容や役割を教えてください。

訪問看護の管理者という役割です。入居者様を受け入れるにあたって、医師やケアマネジャーとやりとりをしたり、看護ケアのためのスケジュールの立案や調整業務などをしています。あとは、看護師の面接やマネジメントですね。現場にも出ており、入居者様の健康チェックなどを行なっています。訪問看護以外の時間は入居者様とコミュニケーションをとる時間も多いので、ゆったりとした人間関係を楽しんでいます。廊下で笑い声がしているのを聞くと、「いい環境だな」としみじみ感じますね。

挑戦をサポートし合い、試行錯誤の中で感じられる成長ややりがい。

仕事でのご苦労や、やりがいを教えてください。

人の上に立つマネジメント業務が初めての体験であることと、前任の管理者から習っていないレセプト業務などが出てきたので、毎日が試行錯誤という大変さがあります。仕事のやりがいとしては「入居者様とゆっくり関わることができる」ことと「チャレンジできる環境が整っている」ことです。病院では見たことのない書類が出てくることも多いのですが、わからないことは自分で勉強して調べたり、役所に電話して聞いたりしています。徐々に仕事を覚えて、これまでわからなかったことを知り、できなかったことが出来るようになるとうれしい気持ちになりますね。

そして何より、介護スタッフや事務スタッフを始め、社長や副社長も一丸となって支えてくれる環境が整っているので、何かあってもすぐに相談できる体制が魅力的です。試行錯誤は大変ですが、挑戦に対して周りが全面的にサポートしてくれるので着実に前進でき、成長を実感できるやりがいにつながっています。

新しいチャレンジや試行錯誤についてのエピソードはありますか?

もともとは「介護と看護」が別の体制だったのですが、その垣根を取り払って「みんなで一緒にインフォーマルサービスに力を注ぐ」というスタイルを目指すことになりました。当初は正直なところ介護と看護の間に溝があったのですが、腹を割ってとことん話し合いを続ける中で徐々に溝が埋まっていき、今では良好な関係性が構築されているという出来事がありましたね。

前職と今の職場の違いを、どんなところに感じますか?

病院の場合、たとえばおむつ交換といった介護の業務については助手に任せて、看護師は指示をするという体系でした。ここに来てからは「介護士が主役」であって、看護師はサポート役であると考えています。以前は日々の業務に忙殺されていたこともあり、患者様だけを見て仕事をしていましたが、今は周りの仲間たちにも目を配りながら「一緒の目線に立って、入居者様に対応する」ことができるようになりました。また、役職者になって視野や考え方の幅が広がり、余裕を持って仕事ができています。良い刺激をもらい成長できる会社なので感謝していますね。

自由な社風でプライベートも充実。だから仕事が楽しい!

メディエイトの魅力を教えてください。

誤解を恐れずにいうと「自由である」ことが魅力です。新しい仕事の進め方などを提案しやすいですし、「とりあえずやってみる」という社風ですね。ポジションや年次などに関係なく、現場が上手く回るようにするための意見を吸い上げ、反映する体制です。経営陣がそれを受け入れる器の大きさを持ち、入居者様のことはもちろん職員全体のことを考えてくれているので、自分の力を存分に発揮できる職場だと思います。

たとえば、これは私以外からも出ていた意見だと思いますが「子連れ出勤OKの職場なので、子どもたちが遊ぶ場所があった方がいいのではないでしょうか?」と言ったところ、すぐに受け入れてもらえて今まさにキッズスペースが作られている最中です。職員の意見を取り入れて、すぐに実現するすごさを感じます。他にもコロナで大変だったときに社長から「何か足りないものはありませんか?」と声をかけられ「アルコールが不足しています」と伝えると、すぐに社長自らが買いに走ってくれたというエピソードもありました。

転職の理由のひとつだった「プライベート」は充実していますか?

以前は朝早くに出て帰りも遅かったので、家族と関わる時間がとれませんでした。転職後は残業もほとんどなく、家族との時間をたっぷりととることができます。有給休暇についても「現場が機能する仕組みづくりができていれば、いつでも自由に取ってください」というスタンスなので、しっかり取得してリフレッシュしています。プライベートの充実が仕事の質の向上にもつながりますね。当社に来てから、仕事に来るのが楽しいですよ。

どんな看護師さんがメディエイトに向いていると思いますか?

個人的な意見として聞いていただきたいのですが「看護に前のめりになるより、入居者様の生活の質向上を大切に考え、寄り添うタイプの方」に向いていると思います。バイタルチェックなどで異常と正常の判断をすることができれば、あとは人生のフィナーレを『ラ・メゾン』で迎えることを選ばれた入居者様の気持ちを尊重し、クオリティ・オブ・ライフを重視した姿勢で望む方がいいと個人的に思っています。日常的な会話で「精神面が落ち着いているかどうか?」が把握できるようになるのが理想的です。

もうひとつは「介護士さんに対するリスペクト」と「協調性」ですね。もっというと「我々は看護の資格を持った介護スタッフである」という心持ちの方が上手くいくと思います。あとは、目の前の仕事に全力であたるポジティブさでしょうか。周りがそうしたスタッフばかりなので、輝いて見えます。「とにかくやってみて、失敗したら改善策を講じる」タイプの方にぴったりだと思いますね。