難病でもキャリアアップを諦めない!挑戦できる環境です。

学習塾勤務や医療事務といったキャリアを歩んでいる中、難病に襲われ長時間労働などが難しくなったことからパートタイムとして活躍できるヘルパーの道に転身した池田さん。今では、サービス提供責任者(以下:サ責)補佐を経て今年3月からサ責(※取材時)として頼られる存在です。さらに来月からは、他拠点で管理者として力を発揮されることが決まっています。現在、入社1年半の池田さんに、同社で働く魅力などを伺いました。

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目次

契約社員から、サービス提供責任者への道を歩む。

介護の道に進まれた理由と、メディエイトにご入社されたきっかけを教えてください。

もともと祖父や祖母と仲が良く、そして家の前がちょうど公民館で子供のころにお年寄りに遊んでもらっていたので、「おじいちゃんやおばあちゃんと関わることが好き」という気持ちがありましたね。前職ではデイサービスで働いていたのですが、座学で学んだことを活かす機会が少ない環境だったこともあり「もっと介護の技術を磨ける環境で働きたい」と考え、転職先を探していたところ当社に出会ったのです。

面接では正直に「難病を抱えているので、ご迷惑をおかけするかもしれません」とお伝えしたところ、「全く問題ありません。こちらがどういう配慮をしたら働きやすいですか?」とおっしゃっていただいた言葉が心に響きました。そこで体に無理をせずに働けるように、契約社員として入社することにしたのです。

サ責として膨大な量の介護記録のチェックをされていると伺いました。

1日約150件ほどですね。業務の流れとしては、たとえば「トイレの介助」といったことに対してヘルパーが介護記録を作成するのですが、それが正しいかのチェックを行ない、フィードバックを行なうというイメージです。介護記録は行政に提出する上でも重要なものなので、私が修正をするのではなくあくまでもヘルパー自身に修正をお願いするフローになります。そのため、「書き方のマニュアル」を作成するだけではなく、間違った記録を作成することで発生するデメリットなどをヘルパーたちに納得してもらえるように、夕礼などで丁寧に伝えていきました。

現在は、介護記録の修正が相当減ったそうですね。

「今月はこれだけ減った」という結果が数字で出てくるので、やりがいを感じますね。また、社長賞という既存の賞を利用した評価制度を提案し、導入してもらったことも改善への取り組みの加速につながりました。指摘するだけではなく「人が喜ぶ仕組みづくり」「モチベーションアップを促進する方法」を考えることも、仕事の面白さのひとつです。

尊敬する上長たちに食らいつき、キャリアを育む。

サ責として、普段から心がけておられることはどんなことでしょうか?

当施設には私以外、もう1名サ責がいるのですが管理者を兼ねているので、“管理者の業務負担をいかに軽減するか”を常に考えて行動しています。もう一つは、一般の介護職を束ねる存在であるリーダーの育成です。これまでマネジメントをしたことはなかったので、初めての経験でした。やり方は管理者から教えてもらった方法を用いて、とにかく相手へ報告前に確認すべき「気づき」をばらまくことを心がけていましたね。たとえば以前は「ベッドの調子が悪い」といったときに、すぐに連絡がくることがありました。もちろん報告をしてくれるのはありがたいのですが、「実はコードが抜けていただけ」という事もあったので「まずは落ち着いて確認すること」をお願いするようにしていました。すると、徐々に自己管理型のリーダーになり、チーム全体がより強固に進化していきましたね。

現場を支えるヘルパーから、サ責になった経緯を教えてください。

正直、なぜ選んでいただいたのかは私自身も正確にはわかりません(笑)。経緯としては入社して2ヶ月目くらいのときに、いきなり会社の「周年祭」の実行委員に抜擢されたことが思い当たります。最初は不安でいっぱいでしたが「任されたからには精一杯やろう」と気持ちを固めて、色々な部署との調整をしたり、社長と直接ミーティングをする中で「こういうイベントにしたいです」と思っていることをぶつけて走り回っていました。入社してすぐだったので、社長に直接伝えるのも内心ビクビクではあったのですが、その過程をみてくれていたおかげなのか「事務方になりませんか?」とお声掛けいただきました。せっかくいただいたチャンスなので、道を拓いてもらった以上は尊敬する上長たちに食らいついていきたいと腹をくくっています。

利用者様との関係性や、スタッフとのつながりについて教えてください。

直接介護をすることはないのですが、現場を離れてしまうと空気感などがわからなくなるので積極的にレクリエーションに顔を出したり、普段からお声掛けしたりされたりすることで良好な関係性を構築するようにしています。また、「○○さんが転倒した」というときにはすぐに駆けつけます。一緒に働く仲間とのコミュニケーションは活発で、伝達事項については規律を守るためにリーダーを通してヒアリングしますが、普段の会話はみんなで楽しむ職場ですね。

「職員ファースト」の職場で、何も諦めずに高みを目指せる。

印象に残っているエピソードを教えてください。

私が入ったころは「看護」と「介護」が、それぞれのフィールドで働いていたイメージでしたが新しく入ってきた看護師の松岡さんを中心に、職種の垣根をとっぱらってくれたのでさらに働きやすくなったと思っています。たとえば、以前は看護師がレクリエーションに出ることはあまりなかったのですが、それとなく置いておいた被り物を、松岡さんは率先して付けて参加してくれました(笑)。看護師と介護士が一体となり、私たち事務方も一緒になってハロウィンやクリスマスなどのイベントを楽しんでいる姿が印象に残っていますね。

入居者様も「これは何(笑)?」といいながら身に付けてくださり、コミュニケーションが生まれました。また、七夕では織姫のコスプレをしたスタッフの写真がSNS映えして「キレイだね!」と入居者様が口々におっしゃっていたことも強く記憶に残っています。今でもイベントのとき写真を見て、入居者様やスタッフみんなで笑顔になっています。被り物のアイデアは、認知症の入居者様に「今日は何の日かを感じていただきたい」というのがきっかけでしたね。

メディエイトで働く魅力は何でしょうか?

とにかく「職員ファースト」を貫いているところですね。たとえば、現場で病気によって「暑さに弱い」ことでお風呂の介助で大変なときに、管理者が「キンキンに冷えた部屋をつくってくれた」ということがありました。「しんどくなったら、ここで体を冷やして、しっかり休んでください」と言ってもらえたのが、うれしかったですね。

そして「やる気さえあれば、これまでの経歴や病気などに関わらず上を目指せる」ことも魅力だと思います。私の場合も病を抱えてからは「もうバリバリ働くのは無理」とステップアップの道は閉ざされたと感じていました。だから「程々のキャリアで自分は良いんだ」と自分自身で思い込もうとしていたのです。でも、メディエイトは手を挙げたら任せて引き上げてくれる環境でした。

最後に、未来の仲間に一言お願いします。

何らかの事情で、何かを諦めている人がいるかも知れません。でも、「ここならやる気さえあれば、可能性は無限大に広がっているよ」ということを伝えたいですね。