利用者さんとの良好な関係を育むには、「第一印象」「カジュアル」「否定せず穏やかに」が秘訣。

大学では幼児教育を学び、ボランティア先の介護施設で経験を積む中で「介護の道」へ転身された有馬さん。現在は『ラ・メゾン高槻ブランシェ』で勤務されています。転職後、直接感謝の声を聞けたり、「あなたがいてくれて良かった」と言われたりすることが「モチベーションの向上につながっています」と笑顔で語ってもらいました。今回はそんな有馬さんに、利用者さんとの関係構築で意識されていることなどを伺いました。

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目次

何気ない世間話などを通じて、関係性を紡ぐ。

──メディエイトに入社されたきっかけを教えてください。

新卒で老健(介護老人保健施設)を10年ほど経験した後、特養で半年ほど勤務し、半年ほど前に『ラ・メゾン高槻ブランシェ』に転職しました。きっかけは、アルバイトで他の介護施設などを経験する中で「もっと利用者さんとコミュニケーションがとれる環境で働きたい」と考えるようになったからです。また、「自宅から近い」ことも重要な要素でした。

そこで求人サイトで調べているうちに、メディエイトを発見。「どんな雰囲気だろうか?」とYouTubeで観てみると、和気あいあいとした職場だったことから「ここで活躍したい」と思いました。実際、穏やかでお互いに支え合う文化が根づいており、「人間関係に恵まれているな」と実感しています。

──現在は、リーダーとしても活躍されているそうですね。

入社後、3か月目くらいから一般業務に加えてリーダー職を拝命しました。『ラ・メゾン高槻ブランシェ』では複数名のリーダーが在籍して、「メンバーの意見を吸い上げる」「業務改善」など、それぞれの得意領域を活かして力を発揮しています。

私の場合は、「働きやすい現場づくり」「ものづくり」に力を注いでいます。例えば、「次にやることを見える化する表」などです。これまでは食後に入浴される方であっても、一旦お部屋に戻っていただいて、すぐに出てきてもらうというケースもありました。しかし、表で把握しやすくすることで「食堂で少し待機後、入浴」という具合に次の動きが明確になり、利用者さんの負担軽減につながっています。

──利用者さんとの信頼関係を築くために、どのようなことを意識されていますか?

利用者さんだけではなく、職員同士でも同じだと思うのですが第一印象には気を配っています。最初のイメージが悪いと、それを取り返すには大変な労力がかかってしまうからです。そのため、「訪問初日」「利用者さんと初めてマンツーマンでおしゃべりするとき」という機会には、特に神経を集中させています。といっても難しいことをしているわけではなく、何気ない世間話の中で、これまでのご経験を伺ったり、趣味や好きなことなどを聞いたりしながら利用者さんのことを理解するように努めていますね。

逆に、自分のことはあまり話したくないタイプの利用者さんの場合は、自己開示することで安心してお話ができるような空気をつくるようにしています。内容は趣味のことや家族のことなど、身近な話題が多いです。

否定することなく、一度受け入れることを大切に。

──利用者さんの緊張をほぐすために、工夫されていることはどんなことでしょうか?

「まずは笑ってもらう」など、心を開いてもらえるようなお話を心がけています。中でも「こんなことで奥さんに怒られました」というエピソードは、特に女性の利用者さんに鉄板でウケて、「それはあなたが謝るべきだよ」というアドバイスをもらうまでが、お約束です(笑)。あとは、子どもの遊んでいる様子などをスマホでお見せすると、みなさん笑顔になっていただけます。大切なのは「自分自身のことを包み隠さない姿勢」です。

これは以前勤務していた老健時代に、自分の中で“師匠”のように尊敬する女性の介護主任がおられたのですが、その方から学んだ方法です。師匠は介護の知識や経験に加えて、気付きの鋭さや課題を見つけ出して解決策までを提案するようなタイプで、指導力も高いという超人的な方でした。加えておしゃべりスキルがピカイチな年配の男性スタッフと一緒に働いていたこともあり、「奥さんの話」や「オープンマインドで会話する」などのノウハウは、その男性から学んだ部分が大きいです。

──利用者さんとの良好な関係のために、日々のコミュニケーションで心がけていることを教えてください。

普段の自分はどちらかというと「早口で物事を伝えるタイプ」なのですが、利用者さんと接するときは、ゆっくりと柔らかい口調にすることを心がけています。忙しいときであったとしても、相手の目線に合わせてゆっくり話すことで、利用者さんの気持ちが穏やかになることを経験則で知っているからです。思い返すと過去の職場では「有馬さんが夜勤のときは、みんな穏やかだよね」と言われていました。

『ラ・メゾン高槻ブランシェ』に来てから実際にやっていることとしては、「夜中だけど活動したい」という利用者さんがおられたとき、「やめましょう」と止めるのではなく、要望に沿って居室からリビングなどにお連れするようにしています。すると「人がいない」「暗い」ということを自分の目で確認することで落ち着かれ、自然と居室に戻られます。

また、手が空いていれば一緒に事務所でドリンクなどを飲みながら雑談し、表情やおしゃべりの内容から「穏やかになられたな」と思ったら、「ではそろそろお部屋に戻って、寝ましょうか?」と促すようにしています。このように、否定するのではなく、一度受け入れることを心がけています。

「表情が曇る、明るくなる話題」など、普段の観察を積み重ねる。

──普段から大切にされていることは、どんなことでしょうか?

利用者さんの性格や行動パターン、ADL(日常生活動作能力)を把握するためにも日々の観察は重要です。また、「不安にしたくない」という気持ちが強いので、自分や他の職員が「あの言葉選びをしたときに、表情が曇った」というところにも目を配っています。逆に「表情がパッと明るくなる話題」などもあるので、そうした点を把握することは、本当に日々の積み重ねです。

まだ『ラ・メゾン高槻ブランシェ』に来て半年ほどなので、他の職員から利用者さんの常日頃のことを共有してもらう機会も大切にしています。職員同士の仲が良いので、仕事の話はもちろんのこと、雑談なども交えて積極的にコミュニケーションをとっています。その中で「あの利用者さんが、有馬さんのことを褒めていたよ」と伝え聞くと、うれしい気持ちになります。

──利用者さんが快適に過ごせるように、どのような工夫をされていますか?

夏や冬は難しいですが、季節の良いときは利用者さんの表情や様子を見ながら「良かったら外出しませんか?」とお声がけするようにしています。また、リビングでゆったり過ごされている場合でも、「テレビがつきっぱなしなのに、誰も視聴していない」といったことがあります。そんなときには動画サイトを検索して、昔の懐かしい俳優や歌手が出ているような映像を流すようにすると、一気に興味を示してくれます。

他にも趣味や好きなことについてお話をすることも大切です。先日も「競馬が好き」という利用者さんと、入浴介助のときに盛り上がりました。

──今後チャレンジしたいことや、将来のビジョンをお聞かせください。

もともと「ものづくり」が得意なので、施設の「壁面づくり」や「出入りの業者さんに似顔絵をプレゼントする」といったことを、利用者さんとともにやっていきたいです。また、老健のころは毎日体操の時間があっのですが、『ラ・メゾン高槻ブランシェ』ではやっていない日もあります。日課として体を動かすことはいいことなので、体操の機会を増やしていきたいと考えています。

将来のビジョンとしては、現場が好きなので、施設側の責任者である「介護主任」を目指したいと思っています。そのためにも、リーダーやスタッフたちと協力しながら、コツコツと経験と実績を積み上げていくのが目下の目標ですね。

 

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