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みんなの意見を集約し、決定するプロセスを大切に。
──介護リーダーになられた経緯と、役割を教えてください。
当初サ責さんから「リーダーになりませんか?」とお誘いをもらったときに、「自分には向いていないです」とお断りしていました。それでも「応援するし、サポートするから」という力強い言葉をかけてもらったこと、そして一緒に働く仲間たちや利用者さんたちがみんな優しくて、良くしてくださっているのを肌で感じていたことから「頑張ってみよう!」と決心し、お受けすることにしたのです。
リーダーとしての役割は、みんなの相談を受けたり、意見を吸い上げたりすることにあります。そして「こんなケアの方法にしてみてはどうだろう?」といった改善策などを、一緒に話し合って答えを出していくのがミッションです。具体的には「◯◯さんのベッドから車椅子への移乗が大変そうなので、打開策はないか?」「オムツのあて方」「食事介助の方法」といったことについて、意見交換をしています。
──特に、どのような点を意識していますか?
「自分だけで判断せず、話し合ってみんなの意見を集約して決定する」というプロセスを意識しています。そのために、普段から「何かあったら、何でも言ってきてくださいね」と積極的に声かけをしているので、「質問しやすく、気軽に話しかけられます」と言ってもらえるのが、一番嬉しいです。それは利用者さんに対してもそうなので、とにかく挨拶と笑顔を絶やさないことを心がけています。
一方で、リーダーの心構えとして「言うべきことは、しっかり伝える」ことも重要だと認識しています。これまでは思っていても口に出さないことで「ほかの誰かが注意してくれた」という場面もありました。しかし、今は他人任せにすることなく、責任を持って発言するようにしています。その際、決して頭ごなしではなく、相手の考えや意見を尊重することが大切です。とはいえ、完璧に推進するのは難しいので、周りに助けられながらリーダーの役割を務めさせてもらっています。
──大変さを感じるのは、どんなときでしょうか?
多様なキャリアを持つ方が集まっている組織なので、それぞれに信念や意見があります。そのため「これをすべきだと思う」「やらない方がいい」など、真っ向から対立するような場面に出くわすことがあります。そんなときは「どっちも正義だけど、どうまとめたらいいのだろうか」と、迷ってしまい焦りや自信のなさから、大変だと感じることもあります。まずは冷静になるために一呼吸置き、スタッフ同士でとことん話し合うことをしています。それでも答えを出すのが難しいときはサービス責任者に相談を仰ぐことで、リーダーとして、スタッフ一丸となり進む方向を導き出せるように努力しています。
信念や考えをしっかり発信し、お互いに支え合う明るい組織。
──どのようなときに、介護リーダーのやりがいを感じますか。
リーダーになったことで、これまでは「こんなことを言ってしまったら、嫌われるのではないだろうか?」といった引っ込み思案なところがあったのですが、今は以前と比べて「この改善策をみんなで実行しましょう」など、必要なことはみんなの前でしっかりと主張できるようになりました。そしてスタッフや利用者さんから、「関本さん、頑張っているね」と声をかけてもらうことで、より頑張ろうと思わせてもらえます。リーダーになり、周りの支えのおかげで、自分自身でも一皮むけたように強くなったと感じています。そんな「成長を感じられたとき」がやりがいです。
──当初リーダーを断っていた理由に、過去の経験があったそうですね。
昔に勤めていたところでユニットリーダーを任されていたのですが、人間関係に悩まされたことから、トラウマのようなものを抱えていました。そのときの経験から「嫌われたくない」の一心で、言いたいことがあっても心の奥底にしまいこんでしまって「思っていても表に出さない」という習慣ができていたのです。その体験が強烈だったため、「リーダーはやりたくない」という気持ちでした。そのためこちらでお誘いがあったときも、そのことをお話して「できません」とお伝えしたのです。それでも「挑戦してみませんか?」「関本さんだからこそ」と、根気強く説得してくださったことや、サ責さんから「しんどいことがあったらいつでも言ってね」と後押ししてもらったことを覚えています。今はリーダーを任せてもらえたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
──関本さんが思う「理想の組織像」について教えてください。
全員が自分の信念や考えを持ち、みんながその意見を発信していける組織です。そしてお互いに切磋琢磨しながら成長しつつも、明るく楽しい雰囲気で仕事できるのが理想的です。今の時点でそうした組織に近づけていると思うので、より高みを目指していきたいと思います。答えを導き出すことに苦労することもありますが、さまざまな意見が出ることは楽しいことです。多様な考え方を反映させた組織こそ信頼関係が生まれ、盤石な体制になると信じています。
理想のリーダー像を、ポジティブに追いかけ続ける。
──以前に考えていた意見と、メディエイトに来てから変わったことはありますか?
看護師の領域の話なのですが、利用者さんの「お薬の塗布などのスケジュールを、表にしてお部屋に置いてはどうだろうか?」と思ったことがあります。以前の職場ではそれが当たり前で、利用者さんと看護師の双方に役立つシステムだったからです。しかし、有料老人ホームはあくまでも「利用者さんのお部屋」であって、そこに表を置くことは、プライベート空間にそぐわないなと考え直したことがありました。あとはお風呂の時間です。「1時間で、◯人に入ってもらう」ことが決まっているので、円滑かつスピーディーに業務を進める必要性がありました。
『ラ・メゾン高槻ブランシェ』に来てからは、ゆったりと入浴を楽しんでもらうことを大切にできています。全般的に時間との戦いではなく、利用者さんを思いやる時間が確保されているのが印象的です。「利用者さんと落ち着いてコミュニケーションをとれるような介護をしたい」というのが、私がやりたかったことなので今の職場は向いていると思っています。
──「ラ・メゾン高槻ブランシェ」で、これからチャレンジしたいことはありますか?
今の職場環境が最高なので「みんなと和気あいあいとした雰囲気の中で、頑張っていきたい」という気持ちが強いです。ケアマネージャーなどの資格取得を目指したこともあるのですが、それ以上に「リーダーとして現場を守りたい」という、職場への愛着の方が勝っています。そしてリーダーという役割を拝命していますが、「決して偉ぶることなく、それでいて言うべきことはしっかり伝えなければならない」というバランス感覚など、「あるべき姿」を自問自答しながら、模索している最中です。家に帰ってから「本当に、あれで良かったのだろうか?」と反省する日もあります。しかし、迷ったときや自分だけではわからないようなことがあれば、気軽に相談できる仲間たちが周りにいてくれるので、安心して働ける環境です。これからも、理想の「リーダー像」をポジティブに追求し続けます。
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