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コミュニケーションが支えた、新しい文化への転換。
入社までのご経歴を教えてください。
前田:介護の専門学校を卒業後、特別養護老人ホームや病院、住宅型有料老人ホームなどで介護士として勤務していました。2020年6月に株式会社ファーストプランナーに入社し、同社が運営する住宅型有料老人ホームであるマーコットで働き始めました。その後は2023年10月の事業譲渡にともない当社に入社し、現在はラ・メゾン摂津ブランシェで介護職として勤務しています。
河崎:高校卒業後にデイサービスや病院の看護助手、ご自宅を訪問する訪問介護で働いていました。結婚を機に一度退職し、育児が一段落したタイミングで工務店に勤めはじめましたが、結婚前に働いていた介護職にもう一度戻りたいという気持ちが強くなり、事業譲渡後の2023年12月にラ・メゾン摂津ブランシェに転職しました。私も現在は介護職として勤務しています。
前田さんは事業譲渡のタイミングに在席されていました。運営母体が変わるご経験をされていますが、当時はどのような変化があったのでしょうか。
前田:事業譲渡のタイミングで、前の会社の施設がラ・メゾン摂津ブランシェへと名前が変わりました。入居者さんはほとんど変わらずにマーコットからラ・メゾンへ移られていましたが、元のメンバーの退職とラ・メゾンからのスタッフの異動が重なり、職員の構成はだいぶ変わりました。今はもう慣れましたが、当時は「どう変わってしまうんだろう」「職場はどうなってしまうんだろう」と不安な気持ちが大きかったです。
河崎さんは事業譲渡から2か月後に入社されています。職場の文化が変わっていく様子は感じられましたか?
河崎:今思えば、職場の大きな変化に戸惑っている方は多かったように思います。施設の方針を前の会社からラ・メゾンのものに変えていく最中でしたので、「ここは新しい方法がいい」「ここは昔の方がよかった」など、いろいろな意見が出ていました。
施設のルール変更は大きな変化だと思いますが、どのように乗り越えていったのでしょうか。
前田:サービス提供責任者(サ責)から「初めのうちは今まで通りでいいですよ」と言っていただいたので、事業譲渡と同時にルールを一気に変えるのではなく、ラ・メゾンのやり方へ時間をかけて少しずつ変えていくことを心がけていました。ただ、変化に対応できるペースはどうしても人によって異なるので、できるだけ足並みを揃えられるよう、いろいろな人と話をする時間を多く取るようにしていました。多かれ少なかれ、どの方も変わっていくのは不安だったと思います。
河崎:私もいろいろな人と話をしながら、やり方を変えていく準備をしていました。誰かに不安な気持ちを聞いてもらうだけでも気が楽になると思ったので、意見を交換しながら「みんなで変えていこうね」という話をしていました。私は事業譲渡後の入社でしたので、中立な立場でお話しできたと思います。
前田:私も河崎さんもリーダーになる前から自然と話を聞く立場になっていました。多分、性格的なところが大きかったと思います。当時役職者ではなかったので、できないことも多かったと思いますが、誰かの手助けができていたならよかったと思います。
余裕を持って働けるラ・メゾンの魅力。
現在はお二人ともリーダーとして活躍されています。いつごろリーダーに就任されたのでしょうか。
前田:2023年12月からリーダーになりました。事業譲渡から約2か月後です。介護の職歴は長くなっていましたが、役職に付くのは初めてだったので最初は不安でした。ただ、リーダーになる前からいろいろな人の話を聞く立場ではありましたので、リーダーになったと同時に劇的に仕事内容が変わることはありませんでした。今も現場からの意見をサ責に報告して問題の解決方法を探すという役割です。
河崎:私は2024年5月にリーダーになったばかりで、まだ1か月程度なんです。今のところは仕事内容が大きく変わったところはありませんが、以前よりも相談される頻度が増えてきたように思えます。私のなかのリーダー像は「何を聞いてもすぐに答えてくれる人」なので、相談や質問にすぐに答えられなければいけないと思っています。
リーダーとして感じるやりがいはありますか?
前田:職員さんから相談された問題を解決して、喜んでもらえたときはうれしいです。どの職員も何かしらの不安や課題を抱えていますので、それを相談してもらえて解決できたときは、リーダーとしての役割を果たしている手応えを感じます。また、レクリエーションに参加してくれた入居者様が楽しそうにされている姿を見るのもうれしいです。ラ・メゾンになってからレクリエーションが本当に増えたんですよ。「今度のレクを楽しみにしているよ」と声をかけてもらえるので、「もっと楽しいことをやっていこう」という気持ちがどんどん大きくなっています。
河崎:リーダーとしてのやりがいではないかもしれませんが、とにかく今は毎日が充実していて、職場へ行くのが本当に楽しみです。先日は入居者様から「何でいつもニコニコしているの?」なんて言われました。自分では意識していませんでしたが、おそらく楽しい気持ちが顔に出ていたんでしょうね。
お二人はなぜ楽しくやりがいを持って働けているのでしょうか。
河崎:介護施設はブラックな働き方が多いという話をよく聞きますが、ラ・メゾンは職員が大切に扱われていると感じます。例えば、ほかの施設では1日に20人お風呂に入れなければいけないという話を聞きますが、ラ・メゾンでは1日5人くらいです。時間的にも体力的にも余裕を持てるので、職員が明るく親切に入居者様に対応できますし、入居者様に快適に過ごしていただけているのだと思います。
前田:職員の皆が、気持ちに余裕を持っていますよね。子どもの熱で早退する方を全員が気持ちよく送り出す姿を見て、いつも「本当に雰囲気がいい職場だな」と思っています。気持ちに余裕があるからこそ、入居者様が喜んでくれるレクリエーションを多く開催できますので、この余裕は今後も大事にしていきたいです。
目標は今よりも楽しく過ごせる施設づくり。
最後に、これから先の働き方について目標を教えてください。
前田:もっと職員全員が働きやすく、入居者様が楽しく過ごせる施設にしたいと思っています。ラ・メゾンには課題の解決や改善を検討する委員会が多く設置されており、私は業務改善とレクリエーション委員会の委員長を務めています。業務改善の委員会では、今よりも入居者様の状態を正確に把握して、何らかのトラブル時にもすぐに対応できる環境をつくるのが目標です。そのためにも介護・看護とも連携を取り、より正確でスピーディな情報収集ができるようにしていきたいと思います。レクリエーションも今よりも入居者様に楽しんでもらえる企画をしていきたいです。入居者様からリクエストをいただくこともありますので、なるべくお応えできるようにしていきたいと思います。
河崎:私も同じく、職員の皆さんが楽しく過ごせる環境づくりに力を入れていきたいです。現在、ラ・メゾン摂津ブランシェでは20〜70代までいろいろな年代の介護スタッフが働いており、一人ひとり得意分野が異なりますし、違った良いところがあります。それぞれが持ち味を発揮できればもっと楽しい職場になると思いますので、リーダーとして環境づくりをしっかりやっていきたいと思います。入居者様に参加してもらえる新しいレクリエーションも積極的に提案していきたいです。全員が楽しく過ごせる空間づくりが今の目標です。
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