日々の実務も、みんなで楽しむレクリエーションも「認知症ケア」に結びつく。

結婚を機に会社員を退職し、子育てに専念後、ヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)の資格を取得。その後、利用者さんとじっくり向き合うスタンスの介護と、組織づくりの段階から参画できることに魅力を感じ、メディエイトに入社された下西さん。今回は介護職として活躍し、生活改善委員会の副委員長として認知症ケアに携わっている下西さんにお話を聞きました。

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目次

客観的に現状を把握し、的確なサポートにつながる。

──生活改善委員会の副委員長として、認知症ケアのどのようなミッションに取り組まれているのでしょうか?

内容としては、認知症の簡易検査として信頼性が高い『改訂 長谷川式簡易知能評価スケール』(以下:長谷川式認知症スケール)を行っています。今年の春頃に統括マネージャーの高橋さんから呼びかけがあり、8月からスタートしました。長谷川式認知症スケールは私が以前に働いていたところでも用いられており、利用者さんのことを理解し、その方に応じたケアをする上で、非常に有効的だという経験を持っていました。活動内容としては3ヶ月に1回のペースで長谷川式認知症スケールを実施。その結果をもとに「認知度を下げないために、何ができるか?」を話し合っています。現在行っていることは「水分補給の強化」です。1日1.5リットルの水を摂取していただけるように、みんなで努めています。

──委員会の活動を通じて感じた、特に印象深いエピソードを教えてください。

8月が初回だったので、まずはコミュニケーションをとれる利用者さん全員に長谷川式認知症スケールを行いました。次回からはその情報を基に、活動していきます。印象深かったのは、ある寝たきり状態の利用者さんの点数の高さにびっくりしたことです。振り返ると、体を動かせないため毎回食事介助が必要なのですが、そこでの「楽しいおしゃべり」が、良い効果をもたらしているのではないかと考えています。普段の何気ないコミュニケーションなど、日々のサポートの有効性を改めて考える機会になりました。

──認知症ケアにおいて、意識して行動されているのはどんなことでしょうか?

認知症の利用者さんについては、なるべく病が進行しないように現状維持に努めたいという気持ちが強いです。そのためにも、まずは定期的に長谷川式認知症スケールを実施することで客観的に状況を把握した上で「その方に応じたケア」を行うことが大切だと認識しています。個人的に意識していることは、「おっしゃっていることを、否定しない」「笑顔になってもらうこと」でしょうか。そのために堅苦しい言葉遣いではなく、フレンドリーな対応をするように心がけています。そうすると利用者さんが打ち解けて、いろいろなお話をしてくれますね。ときには、予想外の言動や同じ内容の繰り返しというケースもありますが、事前に認知症のことがわかっていれば、的確な対応ができます。

座学と現場からの学びで、磨かれる対応力。

──認知症に対する知見は、どのように身に付けられたのでしょうか?

まだまだ学びの途中ですが、コロナ前に『認知症ケア指導管理士』の、初級資格を取得しました。その中で「まずは受け入れること」といったノウハウを得て、実務で活かしています。初級合格後、上級を目指していたのですが最中にコロナ禍がやってきたことから、現場に集中していました。しかし、今回長谷川式認知症スケールを実施するようになってから再びやる気に火が付き、来年の受験に向けて勉強に励んでいる最中です。上級の合格率は約7%と狭き門ですが、テキストを読むだけでも知識の吸収につながります。学んだ理論を現場で実践しながら知見を高めることで、利用者さんに対してこれまで以上の認知症ケアをできることを目指しています。

──認知症ケアでのエピソードや、やりがいについてお聞かせください。

認知症により徘徊や強い帰宅願望の症状が出ることで、怒りや不安の感情をあらわにされる方もおられます。最初はどうやって対応するかもわかりませんでしたが、上記のように「とにかく、相手のおっしゃることを受け入れる」と、落ち着きを取り戻されるケースが多いことを体験しました。認知症ケアにおいてやりがいを感じるのは、最初は険しさや悲しい顔をされていた利用者さんの表情がやわらぎ、笑顔に変えることができた瞬間です。

──メディエイトで働く魅力や、仕事の面白さについて教えてください。

入社時に「組織づくりから参画したい」という気持ちがありましたが、実際に副委員長を任せてもらえるなど、手を挙げたらやりたいことに挑戦できる社風が魅力です。「こんな風にしたら、もっと上手くいく!」といったアイデアや提案が、社歴や年齢に関係なくドンドンと出てくるところも良い特徴だと思います。仕事の面白さは介助している最中に利用者さんから喜んでもらえたり、笑顔を見られたりしたときですね。人と深く関わる仕事なので、ほかの職種では味わえないようなやりがいがあると思います。また、長谷川式認知症スケールを通して意外な一面を知った利用者さんとの間で「そうだったんですね!」と、会話が弾むなど普段の介護と委員会の業務は密接にリンクし、役立っています。

何気ない会話やイベントなどでの交流が、認知症ケアに貢献。

──スタッフの雰囲気やチームワークについてお聞かせください。

8月までレクリエーションを担当し、夏祭りのイベントを開催。スタッフ全員が積極的に役割を引き受けてくれて、当日はみんなが場を盛り上げてくれたおかげで大成功でした。いつもはお部屋で過ごしている利用者さんが一堂に会してゲームに参加したり、焼きそばやフランクフルトなどを食べたりしながら、スタッフも利用者さんも笑顔になっているのを見て「企画して良かった!」と心の底から思いました。さらに、イベントなどで交流を深めたり、会話を楽しむことは良い刺激をもたらすので、認知症ケアにも貢献していると感じます。

それ以外でも、普段から万全の協力体制が整っている職場です。具体例は数えきれないほど多いのですが、昨日も寝たきりの利用者さんの対応が1人で難しい状態になったとき、すぐに駆け付けて助けてくれました。そういったことが、自然にできる環境なので働きやすいですね。お互いに遠慮することなく「困ったら、支え合う」という空気が流れています。そのため「1人で抱え込んだり、頑張り過ぎる」とは無縁です。

──新たな仲間に向けてのメッセージをお願いします。

チームワークが大事な仕事なので「協調性」がある方と一緒に働けるとうれしいです。その辺りは実際に働き出すと周りのサポートが手厚いので、自然と協力し合えると思います。かくいう私自身も、実は入社した直後は緊張したり、覚えることが多かったりして、余裕を持つことができませんでした。しかし、早々に「困っていることはありませんか?」と、助け舟を出してくれてスムーズに輪の中に入ることができた記憶が残っています。

また前提として、会社全体で「話しやすい雰囲気」があるので、日常の会話の中でコミュニケーションがとれていますし、何か起こったら即仲間たちがサポートに入ってくれるので、安心して業務に専念できます。そのため、「人の役に立って、働きがいのある仕事がしたい」という方に、ぴったりではないでしょうか。ぜひ、一緒に職場を盛り上げていきましょう。

 

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